家族のこれからを考えて
済み慣れた実家をリフォーム

新築よりも、住み慣れた実家を
より使いやすく。

もともとはご主人の実家だったS様邸。奥様が嫁がれたときからご主人のお母様と同居していたそうです。築30年以上経つその家の住み心地もよかったのですが、車いす生活の長男のためにもっと住みやすくしたいという思いを、ご夫婦はずっと持っていたそうです。そんなときに訪れたのが谷川のモデルハウス。住んでいる実家も木造だったので、木にこだわった谷川の思いに共感しての決断でした。
まずはキッチン。これまでダイニングに背を向けての作業しかできませんでしたが、対面式にしたことで家族の顔を見ながら家事をすることができるようになりました。手狭だったダイニングも、思い切って隣接する和室まで広げて、リビングダイニングにリフォーム。家族全員がゆったりとくつろげる空間に変身しました。また、昔の名残が残る男女別だったトイレも、車いすが余裕で入る広さを確保。片開きだったドアも、長男が一人でも開けられるようにと引き戸にしたそうです。

介護生活でも、
家族全員が笑い合えるように。

今回のリフォームで、ご夫婦が一番うれしかったというのが、寝室につけられたスロープだそう。これまでは外出先から帰宅したとき、60cmある段差を長男を抱えて家に入っていました。14歳になった今、奥様の力ではだんだん難しくなってきたそうです。昇降機の提案もありましたが、停電時などのことを考えて迷っていたときに、スロープという方法を見つけました。「力がなくても、車いすでの介護に苦労しない」。その喜びはとても大きかったそうです。 同じく、これまで大変だったのは入浴時。これまで車いすのまま衣服の脱着を行なっていましたが、収納も兼ねた台を置くことで車いすから降りて作業ができるようになりました。冬の寒い時期でも、スムーズに入浴ができるようになったと、笑顔で語ってくれました。
「次の世代までも心地良く住めますように」。そんなS様ご夫婦の家族を思いやる気持ちが、受け継いだものに新しさを取り入れたリフォー ムへとつながりました。

Before After

Before
After
Before
After